私は以前、米国人と仕事をしていた時があって、その時に毎日頭痛がするほどの、たくさんの香水の香に囲まれて仕事をしいました。
今でこそ、香りのブームになって、いろいろなものに香りがついていて、私たち日本人もそれを楽しむようになってきていますが、少し前までは、日本人はどちらかというと、強い香りが苦手だったように思います。
私も仕事を始めてしばらくは、香りではなくて、匂い、と言いたくなるような香水の強烈な香りにめまいがしそうでした。。でも、不思議なもので、毎日それらの香りといっしょにいるうちに、段々慣れてきて、自分も何か香水をつけてみたい、と思うようになったから、環境とは恐ろしいものだと思います。
結局その頃の同僚が誕生日にプレゼントしてくれた、結構香りの強い香水をほんの少しだけ使って、自分らしさを演出する、などということを覚えていきました。
けれどもその後、日本の企業に勤めるようになって、外国の人たちと違い、ほとんど香水をつけない女性に囲まれて仕事をするうちに、香水は休日など特別なときに使うもの、というふうに変化しました。
実際、その職場で大変強い香水をつけている女性が一人だけいて、皆さんに迷惑がられていました。その女性の勤務していたのが、社内の図書館だったので、余計に問題が大きくなったようです。調べ物に言った社員さんたち全員が、図書館中に香る強い香水の香りを嗅がなくてはならないのですから、嫌な気分になるのも当然です。
結局その問題は、担当の総務部長から本人に告げられ、その女性も香水をつけてくるのを止めました。やはり、時と場所と目的、というものがあると思います。自由な時間に好きにつけるのは構いませんが、仕事場での場合は相手に気を配るのが第一だと思います。
そうはいっても、ほんのり爽やかな清潔な香り、というものもあると思います。それで衣類のリンス、香りが流行しているのだともいえます。常識の範囲で、相手に不快にならないように使う、これが香水を使うときのコツだと思います。